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一考 | ボトル紹介19

 先だってパシフィック・カレドニアンのアイル・オブ・ジュラ '99を購入致しました。3年もの、60.7度のカスク・ストレングス。447本のリミテッド・エディションで、ジュラ蒸留所のマスターブレンダーのリチャード・パタースンと同蒸留所長マイクル・ヘッズ両氏によるボトリングです。ディスティラリー・コンディションですが、従来のエディションと異なり強烈にピートを焚いています。レダイグ15年ものを想起させる強いピート香、パワフルでスモーキーなフィニッシュに驚かされました。
 その若いヘヴィリー・ピーテッド・ウィスキーと13~20年、21年以上のジュラのヴァテッド・モルトが頒布されました。題して「ジュラ・スーパーステーション」45度のディスティラリー・ボトルです。2002年9月13日の金曜日にシェリー・バットへ移され、2003年2月18日にボトリング。4830本の欧州向けリミテッド・エディションです。そのうちの100本だけが輸入されました。初回のボトリングは2002年12月13日で、1500本は即完売。ブランドは13日の金曜日に縁があるボトルだからとの由。ジュラのイメージを大きく変える一本です。
 
 以下はスコッチ・モルト・セールスのボトルならびに取り扱い品の紹介です。
 ブローラとラガヴーリンに次ぐケルティック・クロスの第二弾としてスプリングバンクとカリラが頒布されました。詳細は以下のごとし。
 【スプリングバンク '75(スコッチ・モルト・セールス)】
 ケルティック・クロスの一本。バーボン・カスクの27年もの、46度。
 エディンバラのスコティッシュ・インデペンデント・ディスティラーズ社によるボトリング。リリースはスコッチ・モルト・セールス社。僅かに加水されているが、それが成功。クリーミーなバターの香り、バランスよく、厚みのある長いフィニッシュは特筆もの。
 先月、スコッチ・モルト・セールスのディスティラリー・コレクションの一本として頒布されたスプリングバンクは74年蒸留、オロロソ・シェリーの28年もの、48度のカスク・ストレングスでした。長期熟成品は60年代から70年代へ移行しつつありますが、久しぶりに足腰の強いスプリングバンクが続きます。
 【カリラ '91(スコッチ・モルト・セールス)】
 ケルティック・クロスの一本。11年もの、46度。
 カリラにしてはいくぶんスムースでまろやか。

 ウィスキー・エクスチェンジとロンバードのボトルならびに新しいシリーズの紹介。
 【カリラ '90(ウィスキー・エクスチェンジ)】
 12年もの、58.8度のカスク・ストレングス。
 輪ゴム臭を思わせる刺激的な薫香と強烈なフレーバー、飲むに連れヨード香がこれでもかと押し寄せてきます。トップからラストまで堪能できるパワフルなモルト。
 【ブローラ '82(ロンバード)】
 ジュエル・オブ・スコットランドの一本。20年もの、50.0度のプリファード・ストレングス。 リッチでスムース、ナッツのキャラクター。2003年のボトリング。蒸留所は1983年に閉鎖、もともと生産量の少ないモルトであり、徐々に在庫が市場から消えつつある。
 【ロッホサイド '81(ロンバード)】
 ジュエル・オブ・スコットランドの一本。20年もの、50.0度のプリファード・ストレングス。
 ライトな芳香でミディアムドライ。2001年のボトリング。蒸留所は生産を中止しており、1997年には熟成庫も閉鎖。
 【タリバーディン '89(ロンバード)】
 ジュエル・オブ・スコットランドの一本。13年もの、50.0度のプリファード・ストレングス。
 フルボディでフルーティーな味わい。南ハイランドを代表するウィスキー、2003年のボトリング。
 ディスティラリー・ボトルは10年ものですが、他にジム・ビーム・ブランド(JBB)からスティルマンズ・ドラムの一本として25年ものと30年ものが頒布されています。スティルマンズ・ドラムは共に河内屋さんで扱っています。インデペンデント・ボトラーのタリバーディンはキングスバリー、ダグラス・レイン、ブラックアダーから頒布されていますが、いずれもが66年蒸留の長期熟成品です。従って、ボトラーの13年ものははじめてではないかと思います。
 ジュエル・オブ・スコットランドはロンバード社のメインとなるシリーズで、すべてがシングル・カスク。冷却濾過やカラーリングを行わず、46度からカスク・ストレングスにてボトリング。今回が二回目の頒布。

 ロンバードから新しいシリーズ「ディスティレーション・エリア・モルト」が頒されました。
同シリーズは比較的若いモルトで、蒸留所名を明かさず、海にかかわりのある名前を冠したシングル・モルトです。初回はドリフトウッドとタイダル・エブの二点。
 【ドリフトウッド(ロンバード)】
 ノン・エイジの40度。
 ディスティレーション・エリア・モルトの一本。中味は北ハイランドのモルト。ブランドの意は流木。
 【タイダル・エブ(ロンバード)】
 ノン・エイジの40度。
 ディスティレーション・エリア・モルトの一本。中味はラフロイグと思われる。ブランドの意は引き潮。

 最後に、カリラのヒドゥン・モルトが4月1日から値上げされました。



投稿者: 一考    日時: 2003年04月03日 16:27 | 固定ページリンク





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