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高遠弘美 | 謹んでご報告いたします

ご無沙汰してをります。私事にわたるといへばさうなのですが、ご報告ひとつ。
足かけ五年かかつてゐた『珍説愚説辞典』の翻訳がさきほど終はりました。
この三月のちやうど後半、一日も休まず、外にも行かず、ひたすら机にむかつて終はつた次第です。途中からはLight Way Textで作業を進めてをりましたが、全部で一行42字で、32901行です。もっともこれは上げ底と申しますか、項目の間の空白行まで全部入れてゐますので、実際にはさうはありません。
版元の國書刊行會のI編集長にはほんたうにご迷惑をかけました。Iさんが伴走してくださらなかつたらとても仕上げることはできませんでした。心より御礼申し上げます。
とともに、この翻訳の完成を待ち望んでゐてくださつた方に謹んでお詫びとご報告を申し上げます。元國書のKさん、Sさん、お待たせしました。やつとできました。
最後、一気呵成にできたのには(どれくらゐしたかは、ここでは申しません)、もちろんIさんの心強いご支援があつたためですが、同時に「新潮45」に『珍説愚説辞典』のことを書かせてくださつた新潮社のWさん(たぶん五月発売号には載るのではと思ひます)、Wさんをご紹介くださつた学研のM編集長、Mさんとともにいつも激励してくださる一考さんと薫子さん、次の翻訳その他の仕事を辛抱強く待つてゐてくださつたS社のUさん、S社のIさん、S社のTさん、H社のKさんはじめ編集部の皆さまに対しても、心より御礼申し上げます。
また、今より10年以上前でせうか、『珍説愚説辞典』について「この翻訳が待たれる」と書いていらしたと、Iさんよりうかがつたお邪魔ビンラディンさんには、その炯眼に敬意を表しつつ、謹んでご報告いたします。じつに面白いしごとでした。時間は意想外にかかつてしまひましたけれども。
最後に、この仕事のために随分義理も缺きました。フランスはヴァランシエンヌにゐるS君、そのうちゆつくりメールを書きます。
それではけふはひさしぶりに休むことにして、この筆もここにてとどめます。



投稿者: 高遠弘美    日時: 2003年03月31日 16:15 | 固定ページリンク





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