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横須賀安里さんがですぺらへいらっしゃいました。横須賀功光さんの最期を詳しくお聴きしました。もっとも悲しいのはあなたなのです。それにもかかわらず、私が泣いてしまいました。おのが不明を恥じ入っております、深くお詫びいたします。
横須賀功光さんの作品は多岐にわたります。本業の広告写真、発表することなく撮り続けられた自らへの問いかけともなる作品、そのなかにはピエール・ルイスが好んで用いた一群のプラチナプリントも含まれます。山口小夜子さんを被写体に撮られた一連の未発表写真もあります。そうした作品が上梓され、私たちの精神の糧になりますよう願わずにはいられません。
生前、と書いてはたと困惑いたします。亡くなられたのはつい半月ほど前のこと。でも、私のなかではあれから随分永い歳月が経巡ったような気がするのです。その年月に反比例するかのごとく、横須賀功光さんの存在は私のなかで濃密に、より確たるものに変化して行きます。夜ごと対話は繰り返されます。あの自由闊達な、傍若無人な語り部が枕元を訪れます。「そう、そのとおりなのよ。でもね・・・」朗らかな笑顔、すずしげな眼差しでからだを押しつけてくるのです。
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