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御邪魔ビンラディン伊藤 | 映画「マロンブラ」讃

現在、京橋のフィルムセンターで開催中の「イタリア映画大回顧」は、たいへんな好企画です。(昨日までにわたしが見た全プログラムの3分の1強にあたる作品については、少なくとも一本もハズレがないと言うことができます。)
全作品とも一見の価値ありといって過言ではないと思いますが、この掲示板を御覧になる方にゼヒお薦めしたいのは、マリオ・ソルダーティ監督の『マロンブラ』(1942年)。今度の日曜日(12月16日)午後4時の回が、今回の特集における最終上映ダ。フィルムセンターちらし所載のあらすじによると「叔父に引き取られた、身寄りのない侯爵令嬢マリーナ。その叔父は彼女に、結婚するまでコモ湖畔の豪華な別荘を出てはならぬと命じる。」となっていますが、ファーストシーンの湖上の美しさに始まり、「別荘」はいわくありげな古いお城で、道具立てはまったくのゴシック・ロマンスそのもの。物語は終盤の破局に向けて、いろいろな複線を張りながら展開してゆきますが、これを詳細にわたって紹介すると、これから見る人の楽しみを奪ってしまいかねないので、ディテールの紹介は控えておきましょう。ジュリアン・グラックの『アルゴールの城にて』をやや通俗化して映画にすると、こんな雰囲気になるのではないかな?(前売券は、かなり残っておるぞ!!)
途中までの盛り上げ方やハズシ方によいものをもちながら、大団円に向けて突如失速するような気配のあるキーロフ・クラサコフ氏など、この映画の呼吸を学ぶと、本当の凄みのある作家に化けるのではないかと、わたしはニラんでおります。
妄言多謝、では又
追伸:管理人への注文ですが、前回の小生の投稿、改行位置を間違えて投稿したものと、送りなおしたものが並んで掲載されていますが、どちらかひとつを削除した方がよろしいのでは? そこんとこヨロシク!



投稿者: 御邪魔ビンラディン伊藤    日時: 2001年12月10日 18:21 | 固定ページリンク





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