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一考 | 月見で一献

 moonさんへ
 お久しぶり。
 東京では春歌はおろか、カラオケなるものにご無沙汰。そのうち弘田三枝子さんと合同コンサートでも開こうかと思っております。
 活字の方は明年末より新たな連載(こちらは文学です)をはじめる予定ですが、その前にウィスキーの本と酒の肴の稿を起こさねばなりません。モルト・ウィスキーの方は現在300枚位、あと300枚ほど書き足さねばなりません。基礎資料編はほぼ終了しましたが、これから先は1000種のウィスキーの香味を個別に著さねばなりません。過去の原稿で使用可能なのは約半分、正念場をむかえるわけです。
 明石の来住謙一郎さんや太田守さんのように、モルト・ウィスキーの香りについて縦横に語り合える相手に恵まれず、苦渋致しております。赤坂の酒屋さん、ソムリエやバーテンさんが葡萄酒の相談に足繁くやって来るのですが、ソムリエではなんの役に立たず、香りについてはやはり板前さんしか信用できないようです。栗の渋皮、生海苔、やや痛みかけた生麩、駄菓子屋のゴム風船、飴の純露、黴びの生えたパンツ、みつこや夜間飛行を1000倍に希釈した香りなど、来住さんからの一言は大いなる連想ゲームをもたらし、抱腹絶倒の試飲会の繰り返しでした。かつてお付き合いした香水の調香師やJTTのブレンダー、また植物学者の鼻にも驚かされましたが、食の厚みと深さ、更に香りに対する記憶とその鳥瞰図の広大さにおいて、懐石料理のプロにはかなわないようです。
 神戸で試された10種のブランデーのブラインド・テイスティング、同じく10種のジン、10種のシェリー、20種のバーボン・ウィスキーとモルト・ウィスキーのブラインド・テイスティング、同じく10種の日本酒の銘柄と瓶詰めの年月日を当てるという難問も軽くパーフェクトにクリアーしましたが、それを表現するとなると生易しいものではなく、語り合える相方が欲しいなアと思っております。
 それにしても、何時になれば赤坂のですぺらでモルト・ウィスキーの試飲会を開くことが出来るのでしょうか。ホワイエのマスターから頻繁に励まされるのですが、寒々とした心持ちです。ホームページが突破口になればよろしいのですが。

 隣りで梅子が「神戸の美味しいパンでも食べに来てください」との書込をする暇があれば、フロインドリーブのケーキとドンクの加納町工場のパンを送付せよと宣っております。パンに関する著書を幾冊も上梓した人の紹介で東京中のパンを食べ漁りましたが、満足なものに未だ巡り会えません。歴史と文化の違いでしょうか。
 妖しき逸品を鶴首。



投稿者: 一考    日時: 2001年10月23日 15:13 | 固定ページリンク





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