☆は店主お薦め、※はオフィシャル・ボトルもしくは蒸留所元詰の意で用いました。

☆【アードモア '89(ウィルソン&モーガン)】

   シェリー・カスクの10年もの、46度。

   ティーチャーズの原酒モルト。ソフトでオイリー、シリアル系の香り、バランスのよさと長いフィニッシュが特徴の食後酒。

   オフィシャルでは蒸留所の100周年記念ボトルと蒸留所の売店で発売されている25年ものが入手可能。他ではG.M社とケイデンヘッド社のボトルが少量出回るのみ。

☆【アバフェルディ '89(ダグラス・レイン)】

   オールド・モルト・カスクの一本。11年もの、50度のプリファード・ストレングス。限定456本のリミテッド・エディション。

☆【アバフェルディ '77(G.M)】

   コニッサーズ・チョイスの17年もの、40度。

   1897年に閉鎖されたピティリー蒸留所から汲み出す硬水を仕込用水に用いる。スムースでまろやかなミディアム・ボディ。オフィシャルはU.D社の花と動物シリーズだが、オルトモーア、クレイゲラヒと共に、98年にバカルディ社に売却。デュワーズやブラック&ホワイトの原酒モルト。

   G.M社の75、77、78年の他、ウイルソン&モーガン社の12年もの、アデルフィの14年ものカスク・ストレングスが入手可能。

 【グレン・クェッチ '75 カスク・ストレング(クレゴーン)】

   19年もの、58.2度、限定243本のシングル・カスク。中味はアバフェルディ。

   インデペンデント・ボトラーはリバプールのクレゴーン。オフィシャルと比してよりクリーミーにして、リッチなフレーバー。

   他にケイデンヘッド社、スコッツ・セレクション社、ダグラス・レイン社、ザ・ボトラーズ社からカスク・ストレングスが頒されている。

☆【アバフェルディ '80 カスク・ストレングス(U.D)】※

   花と動物シリーズのカスク・ストレングス、16年もの、62度。

   フローラルな香りと甘辛のバランスのよさは特筆もの。南ハイランドを代表するまろやかな美酒。ちなみに、本シリーズはすべてリミテッド・エディションであり、他にオルトモーア、カリラ、クライヌリッシュ、ダルユーイン、ブレア・アソール、モートラック、リンクウッド、ローズバンクが頒されている。

☆【エドラダワー10年】※

   40度のオフィシャル・ボトル。

   薫雲やコスメティックの複雑な香気。クリーミーなキャラメルとカステラの焦げ目、むせかえるが如き甘味。華麗にして艶やかな味わい。

   フィニッシュは蜂蜜のように濃厚、とろけそうな舌触りが間断なく続く。

   ニュー・ボトルからは通し番号の刻印が消えました。

☆【エドラダワー10年】※

   上記の旧ボトル。43度。

   出荷量は年間2000ケース、スコットランドでもっとも小さい蒸留所。最後のハンドクラフト・ウィスキーと称され、根強いファンを持つ。ハウス・オブ・ローズの主要モルト。

 【エドラダワー '76 カスク・ストレングス(シグナトリー)】

   オーク・カスクの23年もの、53.1度、限定260本のシングル・カスク。

   高品質のバターが舌先でとろけるような、長く濃密なフィニッシュ。美味。

   アベラワー、グレンアラヒと共に仏蘭西のペルノ・リカール社が所有する蒸留所。

☆【オーバン14年】※

   U.D社のクラシック・モルト・シリーズの一本、43度のオフィシャル・ボトル。

   ハイランドとアイラの中間の性質。華やかさには欠けるが、時代に追従しないクラシックな味わい。ハイランドに聳(そばだ)つ銘酒のひとつ。

   完熟した西洋梨の香り、ヘザーのキャラクター。昔日のアードベッグを想わせるスモーキー・フレーバー。ピーティーな潮の香とスムースなフィニッシュ。

☆【オーバン・モンティヤフィノ '80】※

   U.D社のザ・ディスティラーズ・エディションの一本。43度。

   タリスカー、ラガヴーリン、クラガンモア、グレンキンチー、ダルウィニーの6種があり、各々異なる仕上げになっている。本品はフィニッシュに辛口シェリー・カスクを用う。

 【オーバン '78(キングスバリー)】

   オーク・ホグスヘッドの19年もの、46度、シングル・カスク。

   オフィシャルと比して、引き締まるようなソルティーな味わい、スモーキー・フレーバーとフィニッシュのビター・チョコの香りが顕著。

   同じヴィンテージのカスク・ストレングスもキングスバリーから頒されている。

☆【オーバン '78(ダグラス・レイン)】

   プリファード・ストレングスの20年もの、限定298本のシングル・カスク。

   本品はO.M.Cこと、オールド・モルト・クラシックの中でも絶品とも言える纏まりを呈している。逆に言えば、オーバンのモルトの腰の強さの証明かも。

☆【オールド・フェッターケアン10年】※

   43度の旧ボトル。

   蒸留所名はフェッターケアン。オールド・フェッターケアンはオフィシャル・ボトルのブランド。ホワイト&マッカイの原酒モルトのひとつ。

   芳ばしいヘーゼルナッツや胡桃の風味、甘辛のバランスにすぐれたユニークな食前酒。スムースでシルキー、清爽なフィニッシュ。ミディアム・タイプ。

   フェッターケアンは熟成庫の広さと保管する樽の量が多いことで識られる。

☆【オールド・フェッターケアン26年(スティルマンズ・ドラム)】※

   リミテッド・エディションであるスティルマンズ・ドラムの一本。45度。

   かつてシグナトリー社から80年蒸留のヴィンテージものがボトリングされたが、そちらもまた、本品と共に特筆大書すべき逸品だった。インデペンデント・ボトラーによる年を経た樽からのボトリングが期待される。

 【オールド・プルトニー12年】※

   40度のオフィシャル・ボトル。

   大ブリテン島の北の端、北海に面した港町ウィックの蒸留所。バランタインの主要モルトのため、G.M社の8年、15年ものが僅かに出回るのみだったが、95年にオフィシャル・ボトルを発売。

 【オールド・プルトニー15年(G.M)】

   海風や磯の香、魚介や海藻の潮味等、塩辛さが織りなす極めてシンプルな辛口。雑味がなく、厚みのあるボディなので湯割りでも可。造りから鍋物までひろく和食全般に適す。40度。

 【オールド・プルトニー '64(G.M)】

   32年もの、40度のヴィンテージもの。

   蒸留所のあるウィックの町からロバート・スチーブンソンが生まれている。「ジキル博士とハイド氏」や「宝島」で識られる作家である。他に、61年のヴィンテージも入手可能。

 【オールド・プルトニー15年 カスク・ストレングス】※

   82年の樽詰め、98年に頒された限定エディション。60.6度のシングル・カスク。

   オキシフルに漬け込んだ海藻の匂いが顕著、飲みごたえのあるリッチにしてビッグな味わい、ほとんどアイランズ・モルトの様相。

   ちなみに、ミレニアム・エディションの15年ものカスク・ストレングスは、すべてシェリー樽熟成のシングル・カスク。従って62度、59.5度等、アルコール度数はボトルによって異なる。

 【クライヌリッシュ '89(マクギボン)】

   プロヴァナンスの一本。11年もの、43度。

☆【クライヌリッシュ '89 カスク・ストレングス(クライズデール)】

   9年もの、61.8度、限定198本のシングル・カスク。

   クライズデールの総称で頒されるモルトは、すべて1樽のみのシングル・カスク。 従って大半は200〜360本までの限定品。樽が変わるとラベルの色も変わる。ラフロイグのカスクNo.11702〜11709のような逸品に何時際会し得るか、その出合いの絶景と樽ごとの香味の変化がフアンには堪らないのである。

☆【クライヌリッシュ14年(U.D)】※

   ユナイテッド・ディスティラーズ社の花と動物シリーズの一本。43度のオフィシャル・ボトル。

   食前、食後を問わない、秀れたオールラウンダー。絹綾のように滑らかで豊かなこくと杳杳(ようよう)たる余韻。銘酒の誉れ高い一本。

   同じU.D社から本シリーズとレア・モルト・セレクション双方のカスク・ストレングスが頒されている。

 【クライヌリッシュ '82 カスク・ストレングス(ロンバード)】

   ジュエル・オブ・ハイランドの一本。16年もの、50度。

   カードゥ、タリスカーと共にジョニー・ウォーカーのキー・モルト。

   蒸留所があるブローラの町はリゾート地で、ブローラ川は鮭が遡上する川として識られる。

 【クライヌリッシュ '90 カスク・ストレングス(サマローリ)】

   サマローリ社は伊太利亜ブレシアの酒商。本品は8年もの、59度。2樽、492本のリミテッド・エディション。

   足腰が強く、スパイシー、かつ長く豊かなフィニッシュをもたらすモルトは、熟成の年月にこだわらず、若いものを味わうのが最適。同社のグレン・キース同様、サマローリにしては珍しく檻が少ない。

 【クライヌリッシュ '90 カスク・ストレングス(キングスバリー)】

   バルデスピノ社のコリセオ・アモンティリャード・シェリー・カスクを用いた10年もの、54.2度。

   バルデスピノ社は1340年創業のシェリー酒専門メーカー。アモンティリャード・コリセオは140年を超える古酒でありながら、若々しい香味を失わない銘酒。その 樽を用いたというだけで、酒通にはこたえられない。2000年4月リリースの本シリーズには、他にスプリングバンク91年とリンクウッド90年の2種がある。

☆【クライヌリッシュ '83(シグナトリー)】

   オーク樽による15年もの、43度のフルボディ。限定715本のシングル・カスク。

   リキュール系の輝くような甘さとスパイシーな薫香。マスタードの辛さ。

   加水すると甚だドライでシャープな切れ上がりをみせる。

☆【クライヌリッシュ '83 カスク・ストレングス(マキロップ)】

   マキロップ・チョイスの15年もの、57.3度のシングル・カスク。

   北ハイランドを代表するモルト。他にケイデンヘッド社、ダグラス・レイン社、アデルフィ社、ブラッカダダー社、リキッド・ゴールド社等からカスク・ストレングスが頒されている。中でもアデルフィ社とリキッド・ゴールド両社のボトルは傑出。

☆【クライヌリッシュ12年 カスク・ストレングス(G.M)】

   オフィシャルはU.D社だが、ゴードン&マクファイル社のクライヌリッシュを基準にすると何かと便利。例えば、ヴィンテージ・モルト社やマキロップ社のそれは口当たりが柔らかく、ケイデンヘッド社のものはやや硬派。もっとも、酒の硬軟は日本酒に於ける甘辛同様、美味、不味とはなんのかかわりもなく、要は飲み手の体調次第。なお、本品は57度のカスク・ストレングス故、基準にはなりません。

 【グレネスク '82(G.M)】

   コニッサーズ・チョイスの12年もの、40度。

   VAT69の核をなす原酒だったが、1985年に閉鎖。モルト・ウィスキーの生産は休止したままである。今後、入手が困難になることは必定。

   蒸留所名が幾度となく変わっているが、グレネスクと改名された1980年までの名称はヒルサイド。U.D社のレア・モルト・セレクションで同ボトルが頒されているが、是非今のうちにトライされんことを。かつては、12年もののオフィシャル・ボトルが頒されていたが、見掛けなくなった。その換わり、84年のコニッサーズ・チョイスは入手可能。

 【グレネスク '82(ケイデンヘッド)】

   シェリー・ウッドの17年もの、46度、限定186本のシングル・カスク。

   モルトの生産は停止されたままだが、麦芽製造部門はフル稼動。アバフェルディをはじめとするU.D社傘下の蒸留所に麦芽を供給し続けている。

   バーボン・ウィスキーの焦げたような香り、ライトでドライな飲み口。フィニッシュは長く、スパイシーな中に甘味が残る。

 【グレンアギー '67(G.M)】

   コニッサーズ・チョイスの27年もの、40度。

   スコットランド最東端に位置する蒸留所。オフィシャルは一度も頒布されないまま、1982年に閉鎖。一部の設備は取り壊され、再開の見込みは全くない。

   ポマードのような香りと苦みを伴う濃厚な味わい。飲む人によって大きく好みが分かれる。

   他にサマローリ社からカスク・ストレングスが頒されている。

 【グレン・アルビン '77(シグナトリー)】

   オーク樽による21年もの、43度、限定402本のシングル・カスク。同じヴィンテージの20年ものと79年蒸留の17年ものが頒されている。

   胡椒のキャラクター、フィニッシュは頗るドライ。

   ネス湖の畔、ウィスキー産業の中心地として栄えたインヴァネスには多くの蒸留所があったが、時と共に廃れ、最後まで残っていたグレン・アルビン、グレン・モール、ミルバーンも80年代に相次いで閉鎖。グレン・アルビンは83年に操業停止、88年には蒸留所も完全に取り壊された。

   本品以外ではG.M社のコニッサーズ・チョイスのボトルが僅かに出回るのみ。ただし、カスク・ストレングスだと、マキロップ社とキングスバリー社のボトルが入手可能。

 【グレン・オード12年】※

   ユナイテッド・ディスティラーズのボトリングになるオフィシャル、43度。

   麦芽の風味、飲み口はほどほどのドライ、他に際立った特徴なし。ハイランドの典型的な食後酒にして、デュワーズの主要モルト。

   1968年に大型のドラム式モルト製造棟が建てられ、スコットランド北部の多くの蒸留所に大麦モルトを供給している。

   同じU.D社の花と動物シリーズとレア・モルト・セレクションからもボトルが頒されている。

 【グレンカダム '74(G.M)】

   コニッサーズ・チョイスの20年もの、40度。

   オフィシャル・ボトルは既になく、G.M社のボトルが若干出回るのみ。バランタインとスチュワート・クリーム・オブ・バーレイの原酒モルト。特に後者の核をなすモルトで、其の名の通り、クリーミーな味わいを身上とする。

   他にブラッカダー社からシェリー・カスクが、キングスバリー社からはカスク・ストレングスが頒されている。またマキロップ社やザ・ボトラーズ社から蒸留所が在する地名、ブレチンの名でカスク・ストレングスが頒されている。

 【グレン・ギリー15年】※

   43度のオフィシャル・ボトル。

   創業は1785年、東ハイランド最古の蒸留所。かつてはVAT69、其後はロブロイやアイラ・レジェンドの原酒モルトだったが、95年10月に閉鎖。

   草木染に用いる露草や湿った海苔、ボウモアをより淡白にした甘くコスメティックな香り。バイオレット・フィズを想わせるややオイリーな味わい。バランスはよいが浅く軽いフィニッシュ。

 【グレン・ギリー '78 カスク・ストレングス】※

   18年もの、59.4度のオフィシャル・ボトル。

   オフィシャルでは8年、12年、15年、21年等がボトリングされ、他にスコマ社、キングスバリー社、サマローリ社、ザ・ボトラーズ社からカスク・ストレングスが頒されている。

 【グレングラッサ '83(G.M)】

   コニッサーズ・チョイスの12年ものにして、40度。

   蒸留所は1959年から60年にかけて増改築の後、再開、閉鎖の繰り返しで、現在も閉鎖休眠中。

 【グレングラッサ '74(ハート・ブラザーズ)】

   22年もの、43度。

   フェイマス・グラウスやカティサークの原酒モルトのため、シングル・モルトとしてはほとんど出回らない。85年にボトリングされた12年ものオフィシャル以外では、ファミリー・リザーヴ25年ものとケイデンヘッド社の13年ものカスク・ストレングス、共に98年のボトリングのみ入手可能。

 【グレンゴイン17年】※

   43度のオフィシャル・ボトル。

   オークニーのスキャパと共にまったくピートを焚き込まない上品なモルト。理由は水源にピートが不足していること、もしくは麦芽の持つ風味を純粋に楽しまんがため。ラングス、フェイマス・グラウスの原酒モルト。

   淡く甘いバニラ香とトフィーやバターを想わせる滑らかな舌触り。さしたる特徴を持たず、ボディが比較的軽めに仕上がっているので水割りに適し、和食、とりわけ刺身等と相性がよい。他にオフィシャルとして10年、12年ものとカスク・ストレングスが頒されている。

 【グレンタレット12年】※

   40度のオフィシャル・ボトル。

   創業は1775年、一時閉鎖されていたが、1959年に再開。リトルミル(1772)、ボウモア(1779)、グレンギリー(1785)、ストラスアイラ(1786)等と共にスコットランド最古の蒸留所。小さな蒸留所で大半をシングル・モルトとして出荷、ユニークなラインナップを揃えている。5000日と10000日熟成のミニチュア・ボトルを頒しているのは愉快。全体に印象の薄いウィスキーだが、15年もののカスク・ストレングス(黒いボトル)は美味とされる。

 【マクダフ '75(G.M)】

   コニッサーズ・チョイスの19年もの、40度。

   マクダフ蒸留所のブランドはグレン・デブロン。オフィシャルとは異なり、ダグラス・レイン社、ブラッカダー社、ウィルソン&モーガン社等、瓶詰業者のボトルは蒸留所名を用いている。

   ブレンデッドの如くスムースでクリーン。淡泊な味わいに浅めのフィニッシュ。いわゆる、モルト風味のウィスキー。

 【グレンドロナック '88(ケイデンヘッド)】

   オリジナル・コレクションの一本。シェリー・カスクの11年もの、46度、限定330本のシングル・カスク。

 【グレンドロナック・トラディショナル12年】※

   43度の旧オフィシャル・ボトル。

   シェリー樽とプレイン・オーク(スコッチの熟成に幾たびか用いられた樽)による二種類のモルトをヴァッティング。ティーチャーズの主要モルト。

   プレイン・オークのみで熟成、ピート香を抑えたオリジナル12年も人気筋だったが、既にすべての12年ものは生産中止。ただし、ケイデンヘッド社、キングスバリー社、シグナトリー社等から様々なボトルが頒されている。

 【グレンドロナック15年 シェリー・カスク】※

   近年、シェリー樽のみで熟成させたボト ルを復活。40度。

   楚々として嫋(たお)やかな甘味、和やかなピート香、バランスのよい麦芽の風味。フィニッシュはスムースで、雑味のないキレが本領。

 【グレンドロナック18年】※

   43度の旧オフィシャル・ボトル。

   ウィリアム・ティーチャーズ社が蒸留所を所有していた時代のボトル。おそらく90年か91年のボトリングと想われる。その後、アライド・ディスティラーズ社が買収。現在、蒸留所は閉鎖中だが、操業可能な状態に維持されている。

 【グレン・モール15年(G.M)】

   40度。

   道を挟んでグレン・アルビンに隣接する姉妹蒸留所だったが、83年に共に閉鎖、88年には完全に取り壊された。仕込用水にネス湖の水を利用。観光客が多く、近頃はネッシーも姿を見せなくなった。地元ではグレン・ヴァーとも。

   多くのボトルがG.M社から頒されているが、カスク・ストレングスはシグナトリー社からもボトリングされている。

 【グレン・モール '76(インタートレード)】

   21年もの、43度。

   インタートレード社はサマローリ社やムーン・イン・ポート社等と同様、伊太利亜 の瓶詰業者。本社はリミニ市にある。伊太利亜と仏蘭西、両国は国民一人あたりのウィスキーの消費量が際だって多く、希臘、西班牙、独逸と続く。ちなみに、英吉利と日本はベスト10位に入らない。

☆【グレンモーレンジ10年】※

   43度のオフィシャル・ボトル。

   スコットランドでもっとも親しまれているシングル・モルト。仕込みにはミネラル分を多く含む硬水を用う。良質の軟水に限られるとの定説を覆し、蠱惑(こわく)に充ちたモルトを拵(こしら)えている。熟成はバーボン樽。

   蜂蜜、木の実、桂皮、白檀等のささめごと。食用花を食むようなスパイシーな甘味。口腔に拡がる刺激的なフィニッシュはドライからスイートに。

☆【グレンモーレンジ・ポート】※

   43度のオフィシャル・ボトル。

   本品は葡萄牙で醸されるフォーティファイド・ワイン、即ちポート・ワインの熟成に用いられた樽をフィニッシュに使いしもの。

   他に、ポート・ウッドではクラガンモア、バルヴィニー、テナニャック、ボウモア等が識られる。

☆【グレンモーレンジ・マディラ】※

   43度のオフィシャル・ボトル。

   本品は葡萄牙領マディラ島で醸されるフォーティファイド・ワイン、即ちマディラ酒の熟成に用いられた樽をフィニッシュに使いしもの。

   マディラ樽を用いたモルト・ウィスキーにはオレンジの花の香りが加味される。微かな酸味を伴うソフトな甘口。

   他に、マディラ・ウッドではハート・ブロス社やスコッチ・モルト・セールスのブレイズ・オブ・グレンリヴェットがある。

☆【グレンモーレンジ・シェリー】※

   43度のオフィシャル・ボトル。

   アメリカン・オーク・カスクに少なくとも12年、フィニッシュに甘口シェリー樽を用う。ポート、マディラ、シェリーの3種があり、是非比較して飲んで頂きたいシリーズ。

   他にフィノ・シェリー樽のみで熟成させた13年ものがあり、変わり種では他にマラガの25年ものやクラレット・フィニッシュがある。クラレットとはボルドーの   赤ワインのこと。バーボン樽で10年ほど寝かせたモルトをシャトー・ムートン・ロートシルトの樽に2〜3年詰め、赤ワイン特有の香味を加えたもの。

☆【グレンモーレンジ・セラー13】※

   10年以上熟成のファースト・フィル・バーボン・カスク。43度のオフィシャル・ボトル。

☆【グレンモーレンジ18年】※

   オーク・カスク、43度のオフィシャル・ボトル。

   同社にはプレミアム・セレクション、スペシャル・リザーヴ、トラディション、ミレニアム、150周年等、やたら記念ボトルが多い。当然、美味なモルトが選ばれているわけで、好事家の耳目を峙たしめている。

☆【グレンモーレンジ '74】※

   オーク・カスクのリミテッド・エディション。22年もの、43度のオフィシャル・ボトル。

   軽く華やかでデリケートな香りが特徴。すべてをシングル・モルトとして出荷。現在、一切の樽売りはしていない。熟成はバーボン樽だが、原木をアメリカのミズーリ州で買い付け、一度ケンタッキー・バーボンを詰めた樽のみを用う。

 【グレンモーレンジ '71】※

   21年もの、43度のリミテッド・エディション。150周年記念のセラミック・ボトル。

☆【グレンユーリー・ロイヤル '76(G.M)】

   コニッサーズ・チョイスの21年もの、40度。

   アーモンドの香りに、蜂蜜、ピスタチオ、アンゼリカ、ミントの味わい。ライト・ボディだが、酒質は堅く、しっかりしている。緑葉もしくは樹皮を噛んだようなフィニッシュは長く、シナモンの華やかな芳香が残る。

 【グレンユーリー・ロイヤル '75 カスク・ストレングス(シグナトリー)】

   オーク・カスクの23年もの、57.2度、限定215本のシングル・カスク。

   アロマティックなウィスキーを代表する、東ハイランドの隠れた美酒。1985年に蒸留所は閉鎖、ライセンスは92年に取り下げられた。

☆【グレンユーリー・ロイヤル '70 カスク・ストレング(レア・モルト)】

   28年もの、58.4度。同じヴィンテージの29年ものもある。

   シグナトリー社のものと比して、オロロソ・シェリーのアロマが顕著。

   他ではケイデンヘッド社のカスク・ストレングス、ヴィンテージ・モルト社のボトル、オフィシャルの12年ものが少量出回っているが、共に入手は困難。

☆【タリバーディン10年】※

   40度のオフィシャル・ボトル。

   スコッツ・グレイの核をなす原酒モルト。酒質はモルティなライトボディ。フルーティーな香りと麦芽の風味、甘く切れ上がるソフトなフィニッシュ。

   蒸留所近隣の村、ブラックフォードは天然鉱泉水「ハイランド・スプリング」の採水地であり、仕込用水も水源を同じくする。オーキル丘陵を水源とするハイランド・スプリングはpH値7.8ー硬度120J/L。国内400社のミネラル・ウォーターの中で最も数値が近いのは、宝酒造の「養老山麓の自然水」(pH値7.8ー硬度120J/ L)もしくはハウス食品の「六甲のおいしい水」(pH値7.4ー硬度84J/L)等。一方、最近流行の海洋深層水は硬度が高すぎ、仏蘭西の鉱水「エビアン」同様、ウィスキーの割水には不向き。

   ちなみに、アーガイル17年の中味はタリバーディンといわれる。

 【ダルウィニー15年】※

   43度のオフィシャル・ボトル。

   ブラック&ホワイト、ロイヤル・ハウスホールドの原酒のひとつ。ロイヤル・ハウスホールドの原酒とは言え、グレントファースのような際立った特徴はなく、淡々とした味わいと切り上がり。

   ちなみに、本品はU.D社のクラシック・モルト・シリーズの一本。他ではクラガンモア12年、オーバン14年、グレンキンチー10年、タリスカー10年、ラガヴーリン16年が選ばれている。味や香りの地域差を識るに最適のコレクション。

☆【ダルウィニー・オロロソ '81】※

   U.D社のザ・ディスティラーズ・エディションの一本、43度。各々異なる仕上げになっているが、本品はフィニッシュにオロロソのシェリー・カスクを用う。

 【ダルモア12年】※

   40度のオフィシャル・ボトル。

   ホワイト&マッカイの核をなす原酒モルト。蒸留所の在るロス州一帯は昔から鹿猟が盛んな所、ボトルに著された牡鹿の紋章の謂である。

   マーマレード、オレンジピール、栗の渋皮等々、粘り付くような重たい甘気が特 徴。きれが悪く、癖の強いフィニッシュ。いわば異色の食後酒。ドグマが擾々(じょうじょう)たる結果をもたらす典型。

 【ダルモア '78 カスク・ストレング(シグナトリー)】

   シェリー・バットの20年ものにして55.6度、限定375本のシングル・カスク。

   他に、オロロソ・シェリー樽を用いたカスク・ストレングスがジェームズ・マッカーサー社から、オークのカスク・ストレングスがザ・ボトラーズ社とクライズデー ル社から頒されている。

 【ディーンストン12年】※

   43度のオフィシャル・ボトル。

   ディーンストン蒸留所は元は紡績工場。産業革命の父リチャード・アークライトの設計になる歴史的に重要な建築。1990年、マル島のトバモリー蒸留所と共に、バーン・スチュワートが新しいオーナーになった。先行きが愉しみである。オールド・ロイヤル、ロイヤル・アスコット、バークレイ12年の原酒モルト。

   インデペンデント・ボトルとして「フィンドレーター」の名でも発売されていた。

   本品以外に17年、21年、25年等がオフィシャルにて、ケイデンヘッド社とシグナトリー社からはカスク・ストレングスが頒されている。

☆【テナニャック '82(G.M)】

   コニッサーズ・チョイスの17年もの、40度。

   ヒースの花のエキスを用いたウィスキー・リキュール「ドラムブイ」の原酒モルトとして有名。

☆【テナニャック10年(U.D)】※

   花と動物シリーズの一本。43度のオフィシャル・ボトル。

   生産量は多いが、大半がブレンド用。ケント州の独立瓶詰業者ザ・マスター・オブ・モルト社の17年ものしか手に入らなかったが、1992年から本品が出回るようになった。

   U.D社のレア・モルト・セレクション2種とマキロップ社からカスク・ストレングスが頒されている。

☆【テナニャック16年(イアン・マクロード)】

   チーフティンズ・チョイスの一本。珍しいテナニャックのダブル・マチュアード版。43度。

   フィニッシュにポート・バレルを用う。ポート・カスクを用いたモルトとして、他にクラガンモア、グレンモーレンジ、バルヴィニー、ボウモア等がある。

 【テナニャック '73 カスク・ストレング(レア・モルト)】

   23年もの、57.1度。同じヴィンテージの27年ものもある。

 【テナニャック '73(サマローリ)】

   本品は25年もの、45度。270本のリミテッド・エディション。

   サマローリ社は伊太利亜ブレシアの酒商。オーナーがスプリングバンク蒸留所、ボトラーのケイデンヘッド社、ダスィー社と太いパイプを持つ。オリジナルのヴァテッド・モルトも頒している。

   同じ伊太利亜の酒商インタートレード社同様、檻が多く含まれる。樽の個性、ひいてはウィスキーの香味の神秘を識るに最適。

 【トマーチン '77(V.M)】

   ヴィンテージ・モルト社のクーパーズ・チョイスの一本。オーク・カスクの22年もの、43度。

   スコットランド最大級の生産規模を持ち、日本企業が所有した最初の蒸留所。オフィシャル・ボトルとして10年ものが出回る。ドライでスパイシーな酒質だが、バランスに些かの難点あり。

   オフィシャルの10年ものの他に、G.M社、ブラッカダー社、シグナトリー社、ダグラス・レイン社等からボトルが頒されている。

 【ノース・ポート '74(G.M)】

   コニッサーズ・チョイスの18年もの、40度。

   アンガス地方のもっとも古い町のひとつブレチンの蒸留所。1983年に突然閉鎖され、建物は取り壊された。現在ブレチンに残る蒸留所はグレンカダムのみ。共にオフィシャルのシングル・モルトは一度も頒布されず、U.D社のレア・モルト・セレクションの他、G.M社のボトルが2〜3種出回るのみ。

 【ノース・ポート '79 カスク・ストレング(レア・モルト)】

   20年もの、61.2度。同じヴィンテージの19年ものもある。

 【アン・ノック12年】※

   40度のオフィシャル・ボトル。

   アン・ノックはノックドゥー蒸留所の現在のブランド。ヘイグのキー・モルトとして、またインヴァー・ハウスの主要モルトとして識られる。ノックドゥーとは些か味わいが異なり、かつてのパワフルさは喪われている。

   甘くモルティなミディアム・ボディ。爽やかな麦芽の風味と微かなスモーキー・フレーバー。フレッシュなキャラクターはビギナー向け。

☆【ノックドゥー '89 カスク・ストレング(ケイデンヘッド)】

   オーセンティック・コレクションの一本。バーボン・ホグスヘッドの10年もの、56度、限定306本のシングル・カスク。

   完熟林檎や西洋梨の香り。アン・ノックと比して、香味に求心力があり、ベクトルも強い。フィニッシュは長く、爽やかな甘味が残る。

☆【ノックドゥー21年 カスク・ストレング】※

   オーク・カスクのミディアムボディ、57.5度のリミテッド・エディション。

   74年蒸留のG.M社のボトルは特に秀逸とされるが、本品も二重丸。アン・ノックのブランドで頒されている現在のモルトと比して、遙かに濃厚でパワフル。スコッチ・バターの艶のある香り、クリーミーなラスト・ノートを堪能できる。

 【バルブレア16年】※

   40度のオフィシャル・ボトル。

   蒸留所はアライド・ディスティラーズ社の系列で、同社のバランタインの主要原酒だったが、現在ではノックドゥー同様、インバーハウス・ディスティラーズ社が所有している。インバーハウス社初のオフィシャルだが、全体に軽く、穏やかな味わいは変わらない。

   他にG.M社から数種のボトルとジェームズ・マッカーサー社、マキロップ社等から多くのレアものが頒されている。

 【バルブレア '73(G.M)】

   ゴードン&マクファイル社の100周年記念ボトルの一本。21年もの、40度。

   バランタインの主要原酒。僅かに西洋梨の香り、滑らかな口当たりと軽く華やかな味わい。ロス州一帯は厚いピート層におおわれているが、オークニー島のハイランド・パーク同様、バルブレアのピートも若く、非常にドライでもろいのが特徴。

 【バンフ '66(ダグラス・レイン)】

   31年もの、50度のプリファード・ストレングス、限定202本のシングル・カスク。

   ソフトでクリーン、要するにすべてに於いて物足りないモルト。加水するとジンジャー・ビスケットのような味わい。83年に閉鎖、建物は取り壊され、蒸留所自体過去のものとなった。オフィシャルはなく、他では、ケイデンヘッド社やG.M社のコニッサーズ・チョイス、ザ・ボトラーズ社のカスク・ストレングス等が若干出回るのみ。

 【ブレア・アソール12年(U.D)】※

   花と動物シリーズの一本。43度のオフィシャル・ボトル。

   バースシャーの保養地、ビトロッホリー周辺の蒸留所としては、他にアバフェルディとエドラダワーがある。その中では最も若く、フレッシュなライト・ボディ。香りは稀薄で、ベルの原酒モルトに用いられる。

   同シリーズのカスクの他、ケイデンヘッド社、マキロップ社からもカスク・ストレングスが頒されている。

☆【ブローラ '82(G.M)】

   コニッサーズ・チョイスの17年もの、40度。

   最近のゴードン&マクファイル社のコニッサーズ・チョイスにはコスト・パフォーマンスにすぐれたものが多い。オリジナル・スコッチ・ウィスキー社のセレクト、クライズデールと共にチョイスを愉しむに最適。

☆【ブローラ '81(ダグラス・レイン)】

   オールド・モルト・カスクの一本。18年もの、50度のプリファード・ストレングス、限定263本のシングル・カスク。

   グラスゴーのインデペンデント・ボトラー、ダグラス・レイン社のコレクション。他に、72年のゴードン&マクファイル社のカスク・ストレングスが入手可能。

☆【ブローラ '81(シグナトリー)】

   オーク樽による18年もの、43度、限定430本のシングル・カスク。

   1967〜8年に築かれた蒸留所がクライヌリッシュを名乗り、それまでの古い蒸留所がブローラと改名。但し、83年5月に操業停止。現在、跡地はクライヌリッシュの熟成庫とヴィジター・センターになっている。

 【ブローラ '81 カスク・ストレング(ザ・ボトラーズ)】

   リフィール・シェリー樽の19年もの、61度。

   アイラのポート・エレン、ローランドのセント・マグデラン同様、ストックが尽き   た段階で飲めなくなるモルト。煤の臭い、焦げたオークのスモーキーなキャラクタ   ー、噛み応えのあるタンニン。強烈な個性を味わえるのは今を除いてない。

 【ブローラ '75(マクギボン)】

   プロヴァナンスの一本。25年もの、43度。

   ダグラス・マクギボン社は1949年の設立。創業以来、ノーカラーリング、ノーチルフィルターを貫いている。蒸留された季節によって色の異なるラベルには、テイスティング・ノートとシングル・モルトへのこだわりが著されている。

 【ブローラ '77 カスク・ストレング(レア・モルト)】※

   U.D社のレア・モルト・セレクションの一本。21年もの、56.9度。

   ナッツのオイリーな風味と熟した果実の甘さ。噛みごたえのあるタンニンを伴うスパイシーなフィニッシュ。クライヌリッシュと比してドライ、また極めてスモーキー。

 【ベン・ネヴィス '84(ブラッカダー)】

   シェリー・バットの13年もの、43度、シングル・カスク。

   香りからフィニッシュに至るまで、起承転結のないモルト。89年にニッカウヰスキーが買収、今後に期待。なお、同名のブレンデッド・ウィスキーも頒されているので注意。

   オフィシャルは10年ものと数種のヴィンテージもの。其他ではケイデンヘッド社、ジェームズ・マッカーサー社、マキロップ社、カレドニアン・コネクション社からボトルが頒されている。

 【ミルバーン '72(G.M)】

   コニッサーズ・チョイスの22年もの、40度。

   北ハイランドの中心地であり、ネス湖の畔、インヴァネスの蒸留所。オフィシャルが頒布されないまま、1985年に閉鎖、4年後にはレストラン兼パブに改装。近い将来、飲めなくなるモルト。

   他にG.M社、ケイデンヘッド社、カレドニアン・コネクション社からボトルが、U.D社のレア・モルト・セレクションからカスク・ストレングスが頒されている。

 【ロイヤル・ブラックラ(オフィシャル・ラベル)】※

   40度のオフィシャル・ボトル。

   ピーティーでまろやか、僅かに甘草のキャラクター。シングル・モルトと言うよりは、ブレンディング・ウィスキーの味わい。

   1985年に閉鎖されたが、91年に再操業。

 【ロイヤル・ブラックラ '94(マクギボン)】

   プロヴァナンスの6年もの、43度。

   グラスゴーのインデペンデント・ボトラー、ダグラス・マクギボン社のセレクト。マクギボン社はダグラス・レイン社の系列会社。

   ドライな舌触り、焦げたレーズンとフルーティな糖蜜の味わい。軽くスパイシーなフィニッシュ。

 【ロイヤル・ブラックラ '79(インタートレード)】

   インタートレード社は伊太利亜の独立瓶詰業者。本品はオーク樽による18年ものにして43度。

   1835年、蒸留所としては初のロイヤル・ワラント(王室御用達勅許状)を賜る。オフィシャルとしては、1991年よりU.D社花と動物シリーズの10年ものがごく少量頒されている。他にシグナトリー社、キングスバリー社、ザ・ボトラーズ社、ダグラス・レイン社、ゴードン&マクファイル社のボトル、そしてマーレイ・マクデヴィッド社のシェリー・カスク等が入手可能。

☆【ロイヤル・ロッホナガー12年】※

   40度のオフィシャル・ボトル。

   ヴィクトリア女王が愛飲した王室御用達ウィスキー。気稟のよさを感じさせる清冽かつ閑雅な味わい。VAT69やジョン・ベグ・ブルーキャップの原酒モルト。

   他に年数表示のないスペシャル・リザーヴがある。ただし、熟成に必要な樽の確保が困難になり、現在ではボトリングされていない。

   スムースかつクリーミーなフル・ボディ。ペパーミントのエレガントにして涼やかな香り。フィニッシュはややドライ、暖かみのある切れ上がりが長く続く。

☆【ロイヤル・ロッホナガー '73 カスク・ストレング(レア・モルト)】

   U.D社のレア・モルト・セレクションの一本。23年もの、59.7度。

   ロッホナガーのカスク・ストレングスは本品のみ。

 

 

 

 

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