禁食が功を奏し、水曜日に下血が終わった。スクーターがガス欠ゆえスタンドへ、序でに区役所へ二箇月分の神大病院行きタクシー代の領収書(56000円)を届け、帰りに米でも買おうかと出掛けたが、途中で具合がよろしくなく、役所からまっすぐ帰宅。案の定、駐輪場で動かれなくなり、失神の予兆に襲われる。
間は端折るが、吐き気と猛烈な腹痛、遠慮なく大声で喚き、のたうち回る。女房に電話をするのをわたしは非常事態宣言と名付けているが、なんとか電話せずに済んだ。風呂場で目覚めたがもちろん記憶はある。鼻水と涎と汗で三枚のタオルがぐっしょり。ズボンもなにも汗でびしょびしょである。血圧はいわずもがな、酸素飽和度は84だった。普段は88から94、さすがに84になるとふらふらである。2時間の非日常を味わって深夜、今度は無性に腹が減ってくる。わがことながら、肉体の不思議に惑わされる。