攪拌
(2007-06-07 15:42:11) by   


 敷居が高いとの注意をしばしば受ける。理由の過多は私の掲示板への書き込みである。分かっているのだが、私の思いもあってどうこうする気はない。
 何度も書いてきたことだが、学識もなにもなく、やんちゃばかりしていた私になんとか方向性を持たせようとして、多くの先達が書物の世界へと誘ってくださった、十代の頃のはなしである。この歳になって、その恩にお返しができないものかと思い、若い人たちを焚き付けている。
 ひとを啓蒙する識見や智力を持ち合わせない。従って嗾しているだけである。扇動であってトンネル工事に用いるアジテーターを言っているのではない。もっとも、攪拌が目的であるに違いはないが。余談だが、モルト・ウィスキーを樽からボトルに移すときは念入りに攪拌する。香りがより高くなるからである。
 このところ処理能力を上回る難事がつづき、鼓舞せんと欲して自らを攪拌している。捏ね回すのはよいが、勢いが余って隣近所に迷惑をかけている。余波を蒙った方々に済まなく思い、そしてありがたく思っている。
 余波と書いたが、別になにが通り過ぎたわけでもない、当分は渦中にある。

 櫻井さんが私の究極のダイエットについて触れたなかで「上から眺めて陽物が見えるようになったよ、がはは」と紹介なさっている。レスを添えたが、こちらへ転記しておきたい。
 「腹を平らにしようとすれば、さらに10kgの減量が必要で、それをすれば身体が壊れます。上から眺めて見えるようになったのはいいのですが、あまりの小ささに愕然。3センチ5ミリはあると信じていたのですが、実体はめり込んでいました。見えたのは皮の先だけ」
 残照が包皮だけではあまりに無惨、これを人生の残滓といわずになんとしようか。虚無の疾病とはげに怖ろしいものである。
 さて、出勤時間はとうに越えている。今日はこれまで。


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