さくら川
(2009-04-06 22:33:10) by   


 拙宅から徒歩二分で桜の名所である。荒川左岸排水路が正式名称だが、さくら川ともいい、古くは聖前落排水路(ひじりまえおとしはいすいろ)といった。八幡橋から聖橋にかけての両岸二キロに桜並木が続き、とりわけ南端の早瀬橋と聖橋の間は美事である。そこで桜を撮ろうと携帯電話を持って早瀬橋へ行く。十枚ほど撮ったつもりが、店で確認すると一枚しか写っていない。致し方なく、その一枚をちはらさんへ送る。どこもかしこも桜だらけで、ピントが合っているかどうかすら分からない。
 彼女との連絡以外に携帯電話はほとんど使わない。一箇月に二、三通話であろうか、インターネットにも繋いでいない。しかし、役に立つこともある。いつぞやの交通事故の折、車で迎えにきてもらった。ガス欠やパンク乃至はエンジントラブルで呼びつけたりはしない。それは四輪の場合も同じである。故障に対応できないようでは車に乗る資格はない。ライトの予備、配線の予備、針金、布テープ、牽引ロープ、空気入れ、パンク修理をはじめ必要最低限の工具は載せている。工具を揃えるのは自転車で数百キロの遠出をしていたころからの癖である。おそらく、対応しきれないのは小物ではオルタネーターの羽だけだと思う。ただ事故はどうにもならない。とりわけ身体のダメージには困惑する。必要な薬剤、止血剤と痛み止めを持ち歩いていないからである。
 さて桜である。駅から近ければ拙宅で花見をするのだが、埼京線戸田公園駅から三キロは離れている。車で見送りをするとなると私が酒が飲まれない。他にも彩湖・道満グリーンパークというのがあって、ピクニック、バーベキュー、釣りを楽しむことができる。しかし、事情は同じである。


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