喫煙病はとりとめなく
(2009-03-27 20:25:40) by   


 近所の煙草屋と先日書いたのは赤坂のプラセール(http://www.placer-tabaco.com/)である。同じキューバの黒たばこ系シガレット「ロメオ Y ジュリエッタ」より「コイーバ・シガレット」の方が美味いと云ったところ、今日はナットシャーマンの試供品を頂戴した。
 前述のもの以外の紙巻きシガレットだと、キングエドワード アメリカ、アルカポネ ドイツ、ブラックストーン アメリカ、ミュリエルスイート アメリカ、サンタフェ アメリカ、マトリックス ハンガリー、シルクロード オーストリア、キース オーストリア、キャプテンブラック アメリカ、ボルクムリーフ アメリカ、ランバージャック オーストリア、ブラックバニラ ドイツ等々がある。パイプ煙草を用いたアークロイヤル ウルグアイも入れておかなければならない。
 甘草、カリンエキス、ミントが配合され、キャラメルクリームの味わいを持つシルクロードは新発売だが、大略は明石に居た折に味わっている。掲示板1.0で「神戸の元町一丁目に杉本酒販というモルト・ウィスキーと葉巻煙草の専門店がある。最初はオールド・フェッターケアンとタリバーディンのスティルマンズ・ドラムで知り合ったのだが、話し込むにつれ、葉巻のとんでもないプロだと分かった。かなわないひとには逆らわない、黙って教えを請うのが一番である」と書いた。
 先般、母の葬儀で神戸へ行った折、元町で一日を過ごした。記憶の整理に立ち寄ったのだが、新たな記憶も生じた。殺人などというあらぬ嫌疑を某大学の名誉教授からかけられ、二度と足を踏み入れることはあるまいと思っていた海文堂を訪ねた。かつての仲間、後藤さんがいらっしゃると聞いたからである。掲示板1.0で季村敏夫さん編輯の瓦版なまずについて触れた箇所で、「なまずは元町の海文堂に置いてあるそうです。海事の担当者が昔私と一緒に仕事(コーベブックスか)をしていたそうですが、お名前はじめ詳細は分かりません」と書いた。それが後藤さんだった。秋山さんの死をはじめ、コーベブックスで働いていた方々のその後について一時間ほど話し込んだ。私もそうなのだが、手に職を持たぬ売り子の末路は切ない。後藤さんのはなしを聞いていて暗澹たる思いにとらわれた。
 杉本酒販は煙草はともかく、酒に関しては月並な商品構成になっていた。売れないのが理由であろうか。黒木書店、俳文堂趾で手を合わせ、心持ちはいよいよ暗く、せっかく元町まで来ながらなにひとつ食さずに葬儀場のある神戸電鉄へと歩を進めた。


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