検体検査直前、無事に体温計落掌。マスク同様、体温計も購入は難しいらしい、通販なら入手できるが、街中の薬局では品切れとか。マスクは10年前の透析時代に購った興和の5枚入りが1袋余っていたのを用いている。5枚あればわたしの場合、2箇月はもつ。ひとに薦められる使い方ではないが、咳やくしゃみの飛沫を防ぐには十分、どのみちマスクでウイルスを遮断するのは不可能である。
3度大きな手術をしているが、医師のマスクの着用は念入りである。マスクと肌とのあいだはしっかりサージカルテープで留める。特に鼻と?の隙間は頑丈に封じる。手術室は寒いほど冷房が効いている、その中で休憩なしで7、8時間、時として10時間を越える手術が施される。医師は汗だくで何度かマスクは取り替えるようである。もっとも、その間、こちらは麻酔ですやすや眠っている。母の膝の上での耳掃除や子供の頃の理髪店を思い起こす、存在を他人に委ねるのはとんでもない快感なのである。