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日高さんのミニベロを作っている。その一方でクロモリの自転車を買った。代金は8000円、加古川稲屋の中古自転車店からである。乗れはするもののわたしに云わせるとハチャメチャな自転車である。ボトムブラケット、ヘッド、ハブは回転しない。ブレーキは固着、チェーンの寸法が合っていないのでチェンジができない。
ミヤタが1979年に発売したランドナー Le Mans である。爾来、ワイヤー、シュー、タイヤ、チューブなど消耗品の交換はともかく、本体に整備らしい整備は加えられていない。26インチ1×3/8のアラヤWO、スギノのスーパーマキシー・トリプルクランク(165ミリ48T/44T/32T)と極東トップランペダル、ヨシガイのダイアコンペのカンチブレーキ、他はシマノのデオーレで統一されている。デオーレにもトリプルクランクはあるのだが、アウターの取り付けに難があって、スギノの方がすぐれている。それにしてもラージハブはサンシンが良かったのにと思う。カンチブレーキの性能はどこのメーカーであれ似たり寄ったりである。ボトムブラケットは現行のスギノのシールドカセット122.5ミリに換える予定だが、「BBシャフトは現品あわせ」と昔から云われるように、こればかりは合わせてみないとチェーンラインが分からない。
加古川の御仁が乗ってみますかと訊く、乗るまでもなく見ただけで予測はきく。すると親父さんが556を持ち出してチェーンとフリーにぶっかけ、自分がギーコギーコと漕ぎはじめるではないか。自転車に用いてはならないのが、556とタイヤの艶出しである。556の類いは油分を除去するものであって、駆動部分に塗布してはならない。潤滑なら556でなくシリコーンスプレーを用いるべき。チェーン、フリー、ディレイラーにはドイツ生まれのイノテック105が最良だが、最短でも3日は要する、頗る頑固かつ面倒なオイルなのである。
追記
前後のハブの掃除をした。前のハブは締めすぎで玉押しに虫食いが出ている。後ろのハブはなんとナットが手で回る、こちらは玉受けに虫食いが出るはずなのだが、なぜか大丈夫だった。玉押しとボトムブラケットのロックリングは手に這入らない。虫食いが見付かったときは同じハブをもうひとつ購入するしかない。
ランドナーをはじめ、昔は26インチが主流だった。日本人の体躯には26インチがぴったりだと思うのだが。