ISOとJIS
(2018-12-19 11:14:40) by 一考


<画像:%E6%B1%BA%E5%AE%9A%EF%BC%A6%EF%BC%A4.jpg>

 前項でフロントディレイラーが特殊な形状と書いたが、写真で説明しておく。サンツアーはローノーマルになって以降のARXや後期のサイクロン、初期シュパーブなどにネジ込み式アウターストッパーが付いてい、サイクロン7000になっても受け用の爪がついていた。下段はセブンだが、下向きのアウターストッパーである。サイクロン7000には下段右端の差し込み式アウターストッパーを用いる。このようなアウターストッパーは現在入手不可能である。
 フロントディレイラーの中古を買うとアジャストボルト(M4)のネジ山が潰れていたり、バンドの留めネジ(M5)が錆び付いていたりする。ピッチゲージを持っていないので詳しくは分からないが、大きなホームセンターならいろんなピッチのステンレスボルトが売っている。わたしは毎日自動車に出入りするネジ屋から工面している。

 川口真世さんの自転車に新しいマイティーツアーを用いたが、ヤフオクの質問欄にカンパのBB(ボトムブラケット)との互換性が書かれていた。スギノのクランクで互換性があるのは旧マイティーツアーと75の一部のみ。初期のシュパーブに一機種のみISO規格があったが、他はすべてJIS規格。クランクとBBは同じものでないとテーパー角が合わない。仮にテーパー角が合ったとしてもチェーンラインが整わない。旧マイティーツアーと旧カンパBBは希有な例である。なお、旧カンパレコードと互換するBBはTifosi(ティフォージ)とToken(トーケン)からカートリッジタイプが頒されている。同スクエアーテーパー(四角軸)は他にもシマノ・スギノ・ストロングライト・タンゲなどから出ているが、テーパーが異なりカンパとの互換性はない。


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