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芳紀なる方   一考   

 

 本日、大家の濱西さんと立会人が同席し、店舗の鍵を返却した。これでですぺらは永遠になくなった。ところで、ですぺらの臨終を看取った方にいまひとり、妙齢の女性がいらした。看板を取り外し、休憩していたところ、店先に女性がたたずんでいる。声をかけるとですぺらはこちらですかと応える。来店したかったのだが間に合わなかったという。名前も存じ上げないが、ジュンク堂書店の方らしい。わたしは20代の頃、ジュンク堂書店や紀伊國屋書店梅田店の立ち上げにいささかの関わりを持った。よって多くの知己がいた。ですぺらの掉尾がジュンク堂の女性によって飾られたのは奇縁であり、嬉しく思う。


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2018年10月30日 19:22に投稿された記事のページです。

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