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JISとBSC   一考   

 

 カンパニョーロのヘッドパーツを売りに出した。自転車屋さんが函にJISと大きく書いていたので、深く考えずにわたしもJIS規格と書いて出品した。質問があって「JIS規格との事ですが、BSCではないでしょうか?ヘッドロックナットの裏側に“English”の刻印があればBSCなのですが」と確認するむねの質問があった。イタリアのメーカーがJISでもあるまいと思うのだが、わたしの失態であるに違いない。
 わたしは世界中の自転車を組んできたので、ネジの違いは心得ている。ボトムブラケットのテーパー角、長さとワン(カップ)の直径、逆ネジかどうか、またヘッドの形状、ペダルのネジのピッチ、ボスフリーの互換性等々である。質問者は「JISとBSCは基本的に同じですが、唯一ヘッド小物だけが違います、ネジピッチ(1”x24tpi)は同じですが、JIS(30.0mm)のフレームにはBSC(30.2mm)のヘッドセットは入りません、また下玉受け部のサイズも違います」と仰せだが、それはセットしてみれば分かる。わたしは悉くが現場の叩き上げなので、緻かな寸法は知らない。ただ、使えるか使えないかを知っているだけである。
 前述したようにイタリアのメーカーがJIS規格のものを作る筈がなく、BSCかイタリアンに決まっている。従って、この場合のJISはBSCを指している。ということは質問者は自らの知識を披瀝したかった、もしくはわが無知を嘲笑するための書き込みだったのか、それにしては手抜かりがある。カンパニョーロの自転車パーツにはBritishと書かれてはいてもEnglishとは書かれていない。
 この消息はオートバイでも同じで、ミリネジとインチネジがあって、それぞれにピッチが異なる。拙宅に工具が山のようにあるのはそれが理由である。近く手放すつもりだが、BMWは顛倒で被害を被るであろうところのネジはすべてミリネジに取換えている。出先で困るからである。
 日々扱っているボトルのコルク栓の直径もボトラーごとに異なる。こんなものぐらい統一しろと思うのだが、日本語のコードと同じで、メーカーごとにまちまちである。なにをもって正漢字とするのかわたしには皆目見当もつかない。


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2010年02月24日 21:59に投稿された記事のページです。

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