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2005年03月 アーカイブ

一考 | 催し物

 3月11日の金曜日は6時30分から石内都さんの新刊2点「キズアト」(日本文教出版)と「SCARS」(蒼穹舎)の出版記念会です。前著の装丁は間村俊一さん。石内さんは古い建物の壁や人体の皮膚、傷跡、爪など、物や人の表層に、時間の集積である歴史そのものを見届けようとする特異な写真家でありエッセイストです。「種村季弘の箱」にも作品が収録されています。同日は席にほんのすこし余裕があります、石内さんとお話なさりたい方はどうぞ。会費は7千円。

 3月12日の土曜日はひできさんのオフ会。出席者は現在のところ、ひできさんと櫻井さんのみ。いささか空席が目立ちますので、よろしくお願い致します。こちらは会費制でなく、各人の飲食分のみとなっております。店主も自前で酔っ払うつもりですので、管理人さんどうかよろしく。

 3月18日の金曜日は相澤啓三さんの高見順賞授賞式です。8時30分からですぺらにて二次会が催されます。多くの詩人がご参席の予定、須永朝彦さんの誕生会以来のにぎやかな会になります。相澤さんは滅多にサインをなさらない方ですので、相澤さんの著書をお持ちの方にはいい機会になると思います。ですぺらの常連さんでは松山俊太郎さん、高橋睦郎さん、佐々木幹郎さん、宇野邦一さん、また久しぶりに書肆山田の大泉史世さんもいらっしゃいます。本人が嫌がらなければ、かつての牧神社のはなしも可能かと思われます。会費は5千円。



投稿者: 一考    日時: 2005年03月09日 20:36 | 固定ページリンク




一考 | 「之潮」創立二周年を祝う会

 地図資料の編纂者として識られた元柏書房社長の芳賀啓さんが一人出版社「之潮(コレジオ)」を創業なさいましたが、この度、一大プロジェクトの成就が明らかになりました。名づけて「帝都地形図」。出版界では稀な匿名組合方式に依り、また地図資料出版としては異例の手厚い編輯過程を経たものとなっています。社会全体が短路捷径に流れんとする昨今、出版を後世に伝える文化財とする重厚な試みは際立っています。
 「帝都地形図」の発売は三月二十日。発刊を祝い、芳賀さんと「之潮」を励ます会が三月十九日の土曜日、神楽坂の日本出版クラブ会館・きくの間で催されます。時間は午後四時半受付開始、五時開宴、七時閉宴。会費は一万円ですが、出席者には「帝都地形図」別冊が贈呈されます。その価格だけでも会費の数倍はします。参席ご希望の方がいらっしゃれば、明日中に一考までご連絡下さい。地図はメールでお送りします。(自宅048-421-1895 ですぺら03-3584-4566)

 ここまでは連絡なのですが、先程芳賀さんから電話があり、二次会は神楽坂、三次会と四次会は新宿のなべさんとエイジ、五次会はですぺら、六次会は夜が明けてからカラオケへ行きましょうか、とのお話。二次会はともかく、三次会からあとは行き当たりばったりが常道、団塊の世代とはまことに怖ろしいものです。日曜日の昼まで生き延びているのははてさて何名か、いずれにせよ、壮絶な飲み会になりそうです。
 話ついでに、佐々木幹郎さんが新たに編輯なさった中原中也全集の別巻所収の三角関係の地図は芳賀さんの尽力になるもの、また麻布の西班牙大使館横にあった偏奇館の地図がなく困っていたところ、こちらも芳賀さんの手によって拙宅へ届けられました。「腕くらべ」「おかめ笹」が生れ、「断腸亭日乗」が起筆された高台の木造洋館なのですが、戦時下の地図が入手不可能だったのです。
 余談はともかく、地図に興味があり、お足とひまを持て余しておられる方には絶好の機会かと思います。



投稿者: 一考    日時: 2005年03月09日 22:45 | 固定ページリンク




増本 | お願いします。

いきなりの割り込みでご免なさい。下記の件でお願いしたいのです。 明窓出版がひろくレビューを求めます。 明窓出版のホームページを見に来て下さる読者の方に、本の概要を簡潔に紹介できるようあなたの力を貸してほしいのです。 ご応募の方は、明窓出版のホームページ「書名別検索」に記載されている下記の本からお読みになりたい本を5冊まで選びご連絡下さい。無料にて本文テキストデータをまるごとメール送信します。採用された場合の報酬は本一冊あたり2.000円です。お読みになった本に関しましては、必ずレビューをお寄せ下さいますよ



投稿者: 増本    日時: 2005年03月10日 14:20 | 固定ページリンク




薫子 | 新めにゅ~

 日曜日の午前中は良いお天気でありました。風は肌寒いものの日差しは暖かく、ああ春よ来い、早く来い、ぼんやり外を眺めていて見つけたものは、ガラス窓の汚れ、部屋のあちこちに溜っている埃。ゲッ、カーテンも黒ずんでるやないの。春の陽は明るすぎて残酷・・・。見なかったことにしよう。
 さて恒例の春の新メニューです。(そんなものあったっけ?)管理人様の強いご希望もあってフードメニューに「カミカツ」登場、600円也。ですぺらに因んで「ぺらぺらカツ」にしようかとも考えたのですが。牛、豚両方あります。「ローストビーフ」、800円也。こちらは数量限定、売り切れ御免。是非一度お試し下さい。



投稿者: 薫子    日時: 2005年03月14日 00:47 | 固定ページリンク




内山勝司 | 不義理な私

一考さん、薫子さん、すっかりご無沙汰しております、内山です。
来週末の25日の夜(22時ごろかと思います)、最低5名ほどで伺う予定です。
2次会のため、時間と人数がアバウトです。
閑話休題。2月25日の、一考さんの記事の「……最短でも三十回は会ってはなしをする必要があると思います。でも貴方の場合はあいだに作品が介在しましたから……」という部分のは絶妙なリアリティーに関心しております。



投稿者: 内山勝司    日時: 2005年03月14日 06:14 | 固定ページリンク




一考 | 会費変更

 3月18日の相澤啓三さんの会は8時30分から11時まで、会費は3000円に変更されました。アルコール類はいつもと同じですが、おつまみは手軽なもので簡便に済ませます。時間を短縮し、その分お安くしようとの工夫です。
 11時半以降は通常の営業となります。従って、居残りのお客さんからは追加のご注文をいただくことになります。どうかよろしくお願い致します。



投稿者: 一考    日時: 2005年03月14日 19:56 | 固定ページリンク




ヒデキ | キルケニー

 土曜日はお世話さまでした。
 先日お話したキルケニーを扱っているお店の名前ですが、「アイリッシュパブ 
スタシェーン」でした。JRの駅構内にあるようなお店ですから、もうあちこちに
出来ているものと思っておりましたが、現在はまだ上野、田町、西荻窪の三駅でのみ
営業しているようです。
http://www.nre.co.jp/stasiun/
 昨日も行ってきましたが、キルケニーはそれだけでも、あるいはギネスとのハーフ
&ハーフでもやはりとてもおいしかったです。
 難しい条件のあることは先日も伺って承知しておりますが、貴店の素晴らしいスモーク
を肴にキルケニーを楽しみたいという気持ちを捨てきれないでおります。



投稿者: ヒデキ    日時: 2005年03月15日 20:18 | 固定ページリンク




一考 | 託つけて

 内山さんへ
 アバウトで結構です、お待ち申しております。なにとぞよろしくお願い致します。
 拙い書き込みをお読みいただき恐縮です。「最短でも三十回は会ってはなしをする必要がある」はひととのコミュニケーションの煩雑さを、「あなたの場合はあいだに作品が介在しましたから」との文言は彼の作品が文学になっているとのわたしの意思表示を繰り返したまで。
 先だっての書き込みでどこかの出版社がひろくレビューを求めていらっしゃいましたが、概要がレビューとは笑止。とは申せ、概説に好き嫌いもしくは良い悪いを付け足せば書評と勘違いなさっておられる方が多いように思われます。書評に限りませんが、ものを著すに当たって留意すべきは概要と鉤括弧を用いてはならないとの二点だと思うのです。
 概要で用が足りるならなんのための書きものなのか、五十枚なら五十枚、百枚なら百枚が必要だから書くのであって、それを概説にしてしまえば伝わるものはことばの意味内容や表象に限られてしまいます。それら表象から遠く逸脱してゆく書き手の影や分身にこそ肉声が罩められているかもしれないのに。
 鉤括弧すなわち引用にはさらにふたつの問題点が加わります。こんなものを読んでいるぞとの自慢がひとつ、今ひとつはそれほどに巧く表現できないから引用するとの逃げの一手。前者は可愛げがあってまだ許せるのですが、後者は困ります。だって、うまく書けないのなら書くのを止めればよろしいのであって、なにをじたばた騒いでいるのかと言いたくなります。なんでも書きゃあいいというものではないのです。
 まずは鉤括弧を外せばよいのです。外すことによって盗作と言われるのがいやなのであれば、それを読み解いて自分の言葉に置き換えれば済みます。読み解くとは自らの言葉への置換を指すのであって、置換の結果がいかに稚拙であってもそれが自分の実力と知るべきなのです。
 引用との行為はものの考え方までをひとに委ねることになりかねません。それは危険な思想に繋がります。文学はどこまでも個の営みです、されば読み手にも個が強いられます。文学に随伴するのは「なにかしらもっと大きなディメンション」につねに向き合おうとする意志、言い換えれば能動的マイノリティ哲学に違いないと思うのです。



投稿者: 一考    日時: 2005年03月16日 00:47 | 固定ページリンク




一考 | キルケニー

 ヒデキさんへ
 銀座ライオンの二号店が神戸店だったのです。それでキルケニーを飲みによく出掛けました。ギネスで煮込んだ羊肉と鯖スモークがお気に入りだったのです。従って上京後、銀座ライオンへは真っ先に種村さんと連れ立って行きました。ところが、既にキルケニーは置いていないと言われ、腹立たしく思いました。
 ところで、日本の黒ビールはどうしてあんなに不味いのでしょうか。露時の裾の濡れたようなビール、メリハリのないぼてっとした時化た味わい、苦いか酸味が強いかのどちらかでコクがまったくないビールばかり、まだ飲めるのはヱビスの黒だけではないでしょうか。ウィジェットによるクリーミーな舌触りは望むべくもないのですが、せめてマーフィーズやギネスのような味わいを持つスタウトが欲しいものです。
 その後、神戸の銀座ライオンは不良外人の溜まり場になり、転居したとか閉店したとか聞きました。しかし伝聞ゆえ、神戸のムーンさんに確かめていただくしかなさそうです。



投稿者: 一考    日時: 2005年03月16日 20:55 | 固定ページリンク




内山 | ローストビーフの予約はできますか?


25日の件、こちらこそよろしくお願いします。当日、人数と時間が確定したと
ころでご連絡いたします。また、先日薫子さんが書かれていた、新メニューの中の「ローストビーフ」を2人前、予約することは可能でしょうか?



投稿者: 内山    日時: 2005年03月19日 06:24 | 固定ページリンク




如月 | 四谷シモンがNHK「暮らしの中の茶」に出演

NHKの番組「趣味悠々~暮らしの中の茶」(放送時間22:00~22:55)
第七回(3月21日放送予定)、第八回(3月28日放送予定)に、四谷シモン
が裏千家の客として招かれ、千宗室さんのお茶を賞味する予定です。
どんな破天荒なお茶会になりますか、どうぞお楽しみに♪
なお、同番組の詳細につきましては、↓サイトをご参照ください。
http://www.nhk.or.jp/syumiyuuyuu/cha.html



投稿者: 如月    日時: 2005年03月20日 10:37 | 固定ページリンク




松友 | キルケニーといえば

 先輩諸氏の御話中に御邪魔致します。
 西の地でキルケニーを頂戴しましたお店といえば三宮、いや元町の「ザ ダブリナーズ アイリッシュ パブ」でしたかしらと。ライオンチェーンのお店だったと思いますが確かにサイトで見ても神戸にはお店がないようになっています。往時は確か神戸の三宮と元町の間の海側で、大丸傍の東京三菱銀行の東隣のビルの地下辺り、階段を下りると片側がライオン、片側がダブリナーズでした(今は昔なので場所は間違っているやも)。同サイトですと、此方、赤坂にはあるようですので今度寄る機会があれば、です。取り合えずキルケニーはサイトには出ていますし。
 その頃はなんと言っても西明石に行けばヒューガーデンの白生が戴けたのですし、神戸に出たからにはカクテルの美味しい北野(あるいは此方も当時の話、ハーバーランド・モザイク)の「SAVOY」、ソサエティーの品揃えが剛毅な「Main malt」、面白いモルトと素敵な内装の「バランザック」などなどお邪魔したい場所がいっぱいあってなかなか伺えせんでした。昼はランチに元町海岸側のインド料理「ラジャ」に足しげく通いましたっけ。知り合いとですとタイ屋台料理「トゥクトゥク」なども行きました。で、有る時期からは、西明石では割烹「きし」さんに通っていたのでますます行く機会を逸していました。
 そういえば美味しいインド料理を最近頂戴していないような。

ダブリナーズ アイリッシュパブ 赤坂店
千代田区永田町2-11-1山王パークタワーB1
11:30~23:00、土・日・祝、休
http://r.gnavi.co.jp/g357100/menu5.htm



投稿者: 松友    日時: 2005年03月20日 16:20 | 固定ページリンク




一考 | 橋本真理さん

 相澤啓三さんの高見順賞授賞式で三十年ぶりに橋本真理さんと出遇い、次々回の「たまや」への寄稿をお願いした。
 2004年9月1日に発行された「長帽子」66号へ「花」と題する橋本真理さんの詩が掲げられている。


 ほんのすこし
 土に帰れる場所があったので
 わたしは咲いた

 どこからきたのかは
 きかないでほしい
 硬いねむりがはじけ
 夢は夢のまま
 うらがえってはなびらになった
 その一枚一枚をもとめるので
 ひび割れたコンクリート護岸の隙間から
 空へ
 空へ
 のけぞるように
 わたしは咲いた

 河川敷の空はひろいが
 都会では不幸な人しか空を見ない
 土手を行く乳母車の幌は深く
 若い母親の帽子は
 つばびろに陽射しを防ぐ
 漕艇場では
 長いオールが
 しわばんだ水をかき寄せ
 汗に光るからだが反りかえっても
 若者はうつむいたまま
 斎場の煙が上がり
 喪服の家族がやっと
 この日の青空に気づく
 夜は許されない男女が斜面に座り
 女だけが
 星のない空を見上げる


 ことばは人とひととをつなぐ道具、連結器でつながれることによってひとは抽象でなくなる。
 悲しいのはわたしだけではない、そしてあなただけではない、それが実感できる共同体としての装置が書物でなかったか。
 ひとは運命とどのような約束を交わすのかしら、繰り返される「わたしは咲いた」を読んでわたしはひとひ泣かされた。
 はなしはそれだけである。



投稿者: 一考    日時: 2005年03月21日 03:14 | 固定ページリンク




一考 | ふたたび

 橋本真理さんの詩集「幽明婚」(深夜叢書社1974年1月16日発行)は前述した「長帽子」の16号から32号へ掲げられた詩篇を中心に編まれた。その二年前に評論集「黄昏の系譜」(深夜叢書社1972年3月15日発行)が、四年後には「螺旋と沈黙」(大和書房1978年6月20日発行)が上梓されている。
 当時のわたしは上京のたびに荻窪南口商店街のミニヨンにあった人魚館へ行き、それから南口仲通りの路地を這入った鳥よし、西口のすずらん通りの左側にあった「じゅにあ」(屋号は漢字だったと記憶するが、思い出せない)で酔いつぶれるのを常とした。「じゅにあ」は現在のわたしぐらいの年格好の夫婦が営む酒場で、二階をわれわれのために解放区として提供してくれていたのである。店主は占いを得意とし、荻窪界隈に住む作家や編集者の溜まり場で、深夜叢書社を営む斎藤慎爾さんも入浸っていた。その斎藤さんの紹介で橋本真理さんと知り合った。飲んだくれて二階で雑魚寝になったことも何度かあった。
 とにもかくにも橋本さんは早熟なひとで、三橋敏雄論(上記二著に未収録)などはこのような俳句の読み方があるのかと驚かされたものである。橋本さんはわたしよりひとつ年下だったが、当時すでに仰ぎ見るような存在で、多田智満子さんと共にもっとも尊敬する閨秀(多田さんは閨秀ということばを嫌悪した)詩人だった。情念を重んじ非論理的な文言は赦さず、「賞なしコネなしやる気なしで作家を気取る」輩が迷い込んできたときは弾劾する、謂わばこわもての看板娘のようなもので、一目も二目も置かざるを得ない逸材であり、天才少女だった。
 その橋本さんの消息が80年代になって途絶えてしまった、表現を中断してしまったのである。中断に到った事情に興味はなく、その理由を問うつもりもない。「ほんのすこし 土に帰れる場所があったので わたしは咲いた・・・のけぞるように わたしは咲いた」それだけで十分である。「ほんのすこし」で結構、もう一度咲いてほしいと願う。「星のない空を見上げ」てほしいと思う。「継続はチカラなり」という、その継続の危険性、継続への懐疑をこそ唄ってほしいと冀求する。
 表現ならばなおさら、ひとっことを続けるのは難しい、なぜなら継続はひとに権威や権力をしか齎さないから。自らの権威を恫喝するのはむずかしい、なぜなら不確実性や懐疑のなかでのらりくらり生きるのは不安との道行きにしかならないから。権威を捨てるのは才能の拒否、権威を捨てるのは実績の否定、権威を捨てるのは賓辞の投擲、権威を捨てるのは肩書きの固辞、権威を捨てるのはおまんまの食い上げ。でもその権威の彼方にのけぞりかえる曼珠沙華、「定まらない揺蕩う残照」のなかにしか思想はない。



投稿者: 一考    日時: 2005年03月23日 00:54 | 固定ページリンク




高遠弘美 | 五十路をもうかくも過ぎて

 よしなしごとを連ねるのをおゆるしください。
 わたくしがこの掲示板に何事かを書きつけるのを楽しみにしてゐる方がいらつしやるといふことを最近はじめて知りました。さうともとれないことのない言ひ方をなさる方が立て続けにいらしたものですから、勝手にさう思ひこむことにしました。世にはありがたき人のゐるものかな。これも桜井さんや一考さんの寛容のおかげと感謝いたしてをります。
 亡母がやはりさうだつたのですが、先日突然の腹痛で医者に駆け込んだところ「虫垂炎」といはれ、注射と抗生物質で「散らし」ました。こんど同様のことがあれば手術とのこと。食餌制限を言ひわたされ、ひたすら謹慎の毎日。歯も悪くなつて歯医者がよひの日々でもあります。
 そんななか、日曜日の朝日の書評で、中条省平さんが「ルバイヤート集成」についてすこぶる好意的な書評を書いてくださったことは、率直に申し上げて嬉しいことでありました。一日おいて火曜日は、わたくしの誕生日でした。最高のプレゼントだと思ひました。この誕生日をむかへて五十路をみつつ越したことになります。
 いましばし生き延びたいと思ひます。
 いろいろご迷惑をおかけするとは思ひますが、何とぞよろしくご厚誼のほどをお願ひ申し上げます。



投稿者: 高遠弘美    日時: 2005年03月23日 01:07 | 固定ページリンク




矢野通彦 | ふう


ふう



投稿者: 矢野通彦    日時: 2005年03月24日 14:31 | 固定ページリンク




一考 | 魑魅魍魎

 先日、NTTのひとがISDNを奬めにやってきた。一方、NTTから電話で光ファイバーの勧誘があった。ちなみに拙宅は有線でネットに接続している。店はNTT経由のADSLだが、ホームページがソネットのため、こちらは変更しようがない。そこへKDDIからの誘いである。事情を説明すれば、ホームページごと引っ越せとのこと。誰が引っ越しをやってくださるのかしらん。
 CSとBSが混在し、地上波がデジタルになるとか。NTTもNHKももとは国営のようなもの、ISDNやBSがまだ生きている理由はその辺にありそうである。既得権とは怖ろしいもので、不具合が判っていても、なにも是正されない。そういえば、フジテレビの会長さんも既得権の権化のような顔つきをしている。文化やコンテンツを本当に大事にされるのであれば、ホリエモンに会長職を譲ればよろしかろうにと思う。十年先、二十年先のメディアのありようが読めなくなったオジンはくたばればよい。もっとも楽天に球団を奪われたのと同様、今回もおいしいところはすべてソフトバンクに簒奪されます。暗躍したK国会議員こそ糾弾されるべきかと思う。
 I知事が誕生してから東京は変わった。世田谷など二箇所を除いて、区立図書館の業務は民間に委ねられ、書物の購入費は大きく削られ、区立図書館の宝である地誌にかんする膨大な資料は片端から破棄されつつある。地方図書館の仕事で大事なのは図書館が属する地域の地誌の蒐集と整理、そこに住むひとたちの生活のための情報源の二点ではあるまいか。後者には旅行者あるいは日本に住む異国人が判断し行動するために役立つ資料や知識がとうぜん含まれる。それらが有効に生かされているのは都内では梅丘図書館ぐらいなものではあるまいか。
 図書館のベストセラーの購入部数は平均15000冊、これはひとつの図書館が同じ本を10~20冊購入するからである。その利用頻度によって年間の図書購入費が決められる。役人の発想はその程度、それこそ文化もコンテンツもあったものではない。図書館が文芸書のような安価なものを購入すること自体がわたしにはナンセンスに思われる。その手間ひまを地誌に書誌学に振り向けていただきたいものである。現今の書誌学者たちが図書館を正常に機能させるために、I知事を引きずり降ろすために、なぜに立ち上がらないのか不思議である。
 朝日の越村佳代子さんが昨日の夕刊紙上で芳賀啓さんが上梓なさった「帝都地形図」を紹介してくださった。感謝なのだが、末尾に同書が高価なので「一般の人も見られるように公立図書館などに備えてほしい」とある。購入してくださる公立図書館はおそらく全国で十箇所もあるまい、悲しいことである。



投稿者: 一考    日時: 2005年03月24日 18:40 | 固定ページリンク




薫子 | 港千尋展 ひとときの山

 原宿のギャラリー・カフェ「sakura」にて「港千尋展 ひとときの山」開催中です。
 「永い時、いつもそこに在ながら、人間を見送ってきた山。大気のなかで姿を変え、闇に深い音を響かせる山。朝の光に立ち現れる錐体が、夕暮れには長い影を残します。写真集『瞬間の山』限定版(インスクリプト刊)に加え、未発表作品を展示します。遙かな山々に囲まれながら、春のひとときをお過ごしください。港千尋」(案内状より)

 2005年3月15日(火)~4月16日(土)
 11:30~19:00 日・月休

 ・トーク・イベント「イメージの山」 4月10日(日)15:00~
  上記イベントは¥1000(ドリンク付)先着30名 sakuraにて予約受付
 ・ポスト・ダイアリー 3月25日~4月2日
  ヨーロッパ滞在中の港氏より毎日sakuraに写真が届きます。

 gallary cafe sakura
 渋谷区神宮前4-4-7 2F
 tel 03-3408-7676 fax 03-3408-7678
www.sakura.apse.jp

原宿の中でほっと落ち着ける素適なスペース「sakura」。是非一度お運び下さいまし。



投稿者: 薫子    日時: 2005年03月26日 02:12 | 固定ページリンク




内山 | 一考さんと薫子さんへ

昨日は「お店に行きます」などと豪語しながら、ご連絡もせず、
申し訳ございませんでした。お恥ずかしい話しなんですが、都内某所で、
魔法の水の魔力にかかり、前後不覚に陥りました。不実な私をお許し下さい。



投稿者: 内山    日時: 2005年03月26日 09:10 | 固定ページリンク




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