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動坂亭 | 種村季弘の箱

 一考様、梅子様、先日は大変お世話になりました。
 掲示板を読んで梅子様と書きましたが、先日紹介いただいた西宮ご出身の方でよろしいのですよね(違っていたら申し訳ありません)。
 事故のほう、悪くとも大怪我ではなさそうで、なによりです。
 いまは皆川博子氏の新著『冬の旅人』にのめり込んでいますが、「種村季弘」という巨大なテーマについては、これからじっくり、ロングランで楽しむつもりです。
 『徘徊老人の夏』を読んで感じたのは「文体の魅力」という当たり前すぎる一点でした。この場では阿諛追従と取られかねませんが、『箱』で唯一、文体について書かれている高遠弘美氏の論考が、やっぱり、どう見ても群を抜いているように思われます。
 たとえ面識ある場合でも、作家と向き合うのは、著書を通じてすべきで、思い出話でお茶を濁しているようなものからは、なーんにも出てこない。特にダメなのはI氏とH氏ですが、理由を書かないとりきさんに怒られそうなので(笑)、苗字のイニシャル以上は控えます(ただし池内紀は論外)。もっとも、勿論そんなものばかりではないので、読む価値のあるものは他にもかなりありそうな感じです。作った本人は満足するってことはないのかもしれませんが、日が経ってみれば、けっこう良かったと思われるかもしれません。
 ほかには、写真がどれも素晴らしいし、面白い。
 幻想的掲示板のほう、東さんの「なんだー」っていうタイトルに、思わず笑ってしまいました。



投稿者: 動坂亭    日時: 2002年04月27日 02:45 | 固定ページリンク





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